7月11日(本日の市場状況と推奨銘柄)

◆市況状況◆

本日の日経平均は15708.82円、前週末比+601.84円、5営業日ぶりの大幅反発となりました。

8日の米株高(欧州株高や雇用統計を好感した買いから、NYダウは+250.86ドルの18146.74ドルと大幅反発、終値ベースでは年初来高値更新)、為替円安(雇用統計を巡る思惑から上下に大きく振れる場面がありましたが、ドル円は1ドル=100.30円台から100.60円台まで)の流れを受け、日経平均は+268.96円の15375.94円と大幅に反発してスタートしました。
加えて、参院選を受けた政策期待の買いからじりじりと上げ幅を拡げ、後場には15800円台(+700円超)となる場面がありましたが、7月高値~25日線に上値を抑えられる格好で本日の取引を終えました。

日経平均の日足チャートを確認すると、ダウ理論は下降が崩れ、ローソク足は下向き75日線・下向き25日線の下に、価格帯別売買高の最大値は現値より上に位置し、一目均衡表は三役逆転中、そして本日MACDはデッドクロスからゴールデンクロスに変化しました。
週足チャートではローソク足は下向き13週線・26週線・39週線の下に位置し、MACDはデッドクロス中、流れは引き続き下向きと言えます。
月足チャートではローソク足は下向き6か月線・12か月線・横向き24か月線の下に位置しており、依然として大きな目線は下向きとなります。
本日のように反発上昇する場面があっても長い目で見た場合上値が重く上昇継続するパワーは弱いと考えることができます。

本日の大幅反発により、先週の下落分を取り戻す結果となりました。
果たして「アベノミクスはまだ道半ば」発言は真実なのか!?そして、今後も買いの勢いが継続するか!?・・・今週末以降で打ち出される安倍総理の大規模な経済政策が株価にどのような影響を与えるのかは未知数でありますが、好感されるか否かについては上記チャート解説から鑑みると難しいと言えるのではないでしょうか。
全体の流れが下向きで投資家の不安心理が未だ解消されていない現在、MACDひとつをとっても7日ゴールデンクロス→8日デッドクロス→11日ゴールデンクロスと方向感が定まっていないことが把握できるため、揉み合いながら推移することが想定されます。
加えて、売買高においても、空売り組の買戻しに加え見直し買い(新規買い)が本日入ったとはいえ、全体的な商いの少なさから底堅さが感じられる相場ではなく、単純に指数を動かしたい向きによる株価操作的な動きが入ったと考えることができます。
そのため、明日続伸したとしてもその後再び下落(急落)してもおかしくない相場と考えることができます。
以上から、今週の上下値メドは、
上値メド:25日線まで、上抜けした場合は節目の16000円まで、(更に上抜けした場合は75日線まで)、
下値メド:7月安値15106.52円まで、下抜けした場合は節目の15000円まで(更に下抜けした場合は2014年10月安値14529.03円まで)、
と見ています。

◆推奨銘柄◆

9984 ソフトバンク
【7/7推奨銘柄】
売買:空売り
エントリー価格:5514円(7/8 約定済)
手仕舞い価格:5765円以上(7/11 25日線上抜け)
目標:5200円付近

引き続き、保持です。
約定後、+2.1%の含み益の場面がありましたが、現在、-3.0%で推移しています。
日足チャートにてダウ理論は下降、ローソク足は、緩やかな下向き75日線・下向き25日線の下に、価格帯別売買高の最大値は現値付近に位置し、MACDはデッドクロス中、一目均衡表は三役逆転中です。
週足チャートにおいてローソク足は、下向き39週線・13週線の下・26週線の上に位置し、信用残チャートにて買い残が多く・売り残が少ないことから上値の重さが感じられるチャートと言えます。
月足チャートにおいてローソク足は、24か月線・12か月線・6か月線の下に位置し大きな流れは下向きと言えます。
長期的に見ても下落する可能性は高いとみていますが、ロスカット価格は、7月11日の25日線上抜けに設定し、明日に臨みます。
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1893 五洋建設
【7/11推奨銘柄】
売買:買い
エントリー価格:556円以上(7/11 高値上抜け)
手仕舞い価格:531円以下(7/11 安値下抜け)
目標:575円付近

新規推奨銘柄です。
日足チャートにてダウ理論は上昇、ローソク足は上向き75日線・横向き25日線の上に、価格帯別売買高の最大値はエントリー価格より下に位置し、MACDはゴールデンクロス中、一目均衡表は三役好転直前です。
週足チャートにおいてはダウ理論は揉み合い、ローソク足は緩やかな下向き39週線・上向き26週線・上向き13週線の上に位置し、MACDはゴールデンクロス中、信用残チャートにおいては買い残が若干多いですが買い残が減少傾向にあることから上値が軽くなってきたと言えます。
月足チャートにおいては、上向き24か月線・12か月線・6か月線の上にローソク足が位置し、大きな流れは上向きと言えます。
以上から、エントリー価格は7月11日高値上抜けに設定し、短期戦として575円付近までの利益を狙います。
約定後のロスカット価格は、7月11日の安値下抜けに一旦設定し、買いのスタンスで明日に臨みます。

※日経平均チャートと連動しにくいチャートのため、短期買い目線として推奨いたします。

五洋建
五洋建 日足チャート(7/11終了時)