1. スイングトレードとは
スイングトレードとは、数日間~数週間(数ヶ月)で売買を済ませてしまう短期売買のトレード方法です。
ちなみに数週間から数ヶ月に渡り、数銘柄のポジションを入れ替えながら売買していく方法をポジショントレードといったりもします。
スイングトレードでは、短期間で売買を完結させるため、ファンダメンタル分析(企業の業績や成長性などに投資すること)よりも、テクニカル分析(チャートや過去の株価の値動きを表した指標を参考に、買い時や売り時を探り投資すること)を重視していくことになります。
企業の業績・成長性が数日間の株価の値動きに関係してくるとは考えづらいというのが一般的です。
1. スイングトレードのメリット
スイングトレードの最大のメリットは、取引時間に板に張り付いている必要がないということです。
デイトレードなどと違い、基本的には、その日の終値などを元に売買する銘柄を決めるため、仕事が終わった取引時間外に余裕を持って銘柄を選ぶことができ、新規購入銘柄の予約注文や、保有銘柄の逆指値注文を前日に出しておくことができます。
また、デイトレードほどロスカットラインの幅を狭く設定する必要がないため、小さな相場の動きに左右されずに済むと言うメリットもあります。永遠に上がり続ける株はありませんので、中長期投資の場合、正直相当な資金力がないと大きな利益を出すことは難しいでしょう。
長期的に見て上昇トレンドだとしても、数日間~数週間という短い期間では株価は必ず上下動を繰り返しているのです。
その上下動にあわせて買いと売りを繰り返すのがスイングトレードです。スイングトレードであれば、少ない資金量でも売買の繰り返しにより大きな利益を上げる事が可能です。
♦スウィングトレードのメリットまとめ
・利益を最大化できる(損小利大)
・環境認識に時間が必要だが、毎日チャートに張り付く必要がない
・一定の法則性やサイクルを見つけやすい
・短期売買のような瞬間的な判断は必要なし
・ゆっくりチャート分析できる
1. スイングトレードのデメリット
スイングトレードの一番のデメリットは、保有株の持ち越しリスクと言うことになります。
これはデイトレード以外のトレードスタイルに共通した事ですが、取引時間外には色々なことが起こり得えます。
これはデイトレード以外のトレードスタイルに共通した事ですが、取引時間外には色々なことが起こり得えます。
企業の倒産、決算発表、その他ネガティブなIR、ニューヨーク、ヨーロッパ市場の動き等、その企業にとって重要な発表は通常、夕方~夜間にかけて行われます。
企業の倒産は、事前に予測が付く場合も多いですが、業績予想の下方修正などは月次報告している企業を除き、予想が付かない場合がほとんどです。
逆に上方修正だった場合には、持越しによる利益を得る事ができるのですが、持ち越しはリスクとして捉えておいたほうが良いでしょう。
また、「アメリカがクシャミをすれば日本が風邪をひく」と言われるように、NY市場が日本市場に与える影響は今なお大きいものです。現物保有であれば、夜間取引(PTS)を使うことで、多少リスクは軽減しますが、夜間取引自体の参加者が少ないため、多くの株を裁く事はできません。
♦スウィングトレードのデメリットまとめ
・トレード回数が少ない
・ポジションを長い時間保有するリスクがある
・資金管理やリスク管理の徹底が求められる
・短期スタイルに比べると資金効率が悪い